投稿日: 2025-05-19

「プロこそ気をつけなければならない?」〜 特化分野で強くなる過信バイアスの話

「自分はこの分野の専門家だから正しい」

それは本当だろうか?

実は「過信バイアス(Overconfidence Bias)」っていう考え方のクセかもしれない。

今回の記事はGrokの回答ベースにChatGPTが整理、僕が校正・監修してまとめてみました。

■ 過信バイアスとは

過信バイアスは、自分の知識や能力、判断が「他の人より正確だ」と思い込みすぎるバイアス(思い込みのクセ)のこと。

特にこんな場面で出やすい:

■ 関連するバイアスや心理効果

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そもそも、バイアス(認知バイアス)ってなんで起こるの?っていうと、

基本的には「脳が省エネモードを使って判断を早く済ませようとする」からだと考えられています。

脳は、毎日たくさんの情報にさらされてるから、全部をじっくり考えてたらパンクする。だから「直感」「経験則」「思い込み」を使ってスピード重視の省エネモードで判断する。これは生き延びるための工夫でもあるのですが、時々ズレた判断をしちゃうことも。

いくつもあるのですが、過信バイアスに近いものでは…

◯ ダニング=クルーガー効果(※最近は議論もあり)

スキルが低い人ほど、自分を過大評価しちゃう心理。逆に、スキルが高い人は「自分はまだまだ」と思いがち。

※ただし、最近はこの効果の統計的な再検証も進んでいて、「錯覚的に見えるだけでは?」という意見もあり。
とはいえ、「初心者ほど自分の無知に気づきにくい」という傾向は多くの現場で実感されている。

◯ ハロー効果

ある一面(たとえば肩書きや容姿)が優れてると、他の分野でも「優れてるに違いない」と思い込んじゃうバイアス。

今回の記事で例えると「あの人は専門家だから正しい」など。逆に、ある一面が悪い印象だと、他の部分まで悪く評価してしまう「逆ハロー効果」も。

◯ 自己奉仕バイアス

成功は自分の実力、失敗は環境や他人のせいにするバイアス。

このバイアスが起きる原因には、次のような心理的なメカニズムがあります:

  • 自尊心を守りたい欲求:失敗を自分のせいにすると落ち込んじゃう。だから無意識に「悪いのは外部要因」と思いたくなる。

  • 自己評価バランスの維持:自分の中で「私は有能だ」というイメージを崩したくない。

  • 社会的な評価への不安:周囲に対しても「自分は悪くない」とアピールしたい心理が働く。

特にストレスが強い場面や、自分の立場が不安定なときに出やすい。


■ 過信バイアスは「特化した分野」ほど強くなりやすい?

◆ 1. 限界が見えにくくなるから

専門性が高くなると「この分野ならなんでも分かる」と思いがち。でも…

実際は「分かってるつもり」で、背景や現場にある他の重要なことを見落としてることも。

◆ 2. 成功体験が「無敵感」を生むから

過去の成功があると、「自分のやり方が正しい」と思い込みやすくなる。

◆ 3. 情報格差が、過信を助長する

非専門家との知識差があると、誰もツッコミを入れてくれない…!

「専門家が言ってるんだから正しいでしょ」という空気が、過信をどんどん強くしてしまう。

◆ 4. フィードバック不足で間違いに気づけない

特化分野だと、正解がすぐにはわからなかったり、失敗に気づくのが遅かったりするから、

「間違えてたのに気づかないまま突き進む」ことも…。


■ 過信バイアスが強くなる条件って?

→ こういう環境だと「自分は間違えない」って思い込みやすい。


■ 防ぐには?

1. 他の分野の人と組む

2. 「わからない」って言ってもいい

3. 根拠やデータを大事にする


■ 最後に…

過信バイアスって、「知ってるつもり」や「正しいはず」っていう気持ちが強いときに、ふと顔を出すもの。

専門家であればあるほど、ひとつの領域に集中しているがゆえに、他の視点を見落としやすくなる。だからこそ、「もしかしたら、別の見方もあるかもしれない」と立ち止まることが、大切なのかもしれません。


ジャンル:哲学・思想 カテゴリ:心理学
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