デジタルならではのピント関連の修整をまとめてみました。
被写界深度のコントロール
ピンボケ写真の救済
○被写界深度のコントロール
img ストロボなどの都合で被写界深度を浅く出来なかった場合など、撮影時に出来なかった処理もPhotoshopの後処理で修整可能になる。
原板はこちら
img クイックマスクなどにグラデーションツールを使ってピントを合わせたい範囲を塗りつぶす。
img 試しに上のマスクでぼかしてみた。
レンズぼかしの場合、絞りの形状は三角形など円に近くない形状の方が、2線ボケっぽくなって実際の写真に近くなる。
img 上の写真で気になるところを修整したもの。
例えばiPodのエッジもピントが来ていないなど、細かい修整を不透明度の落としたブラシや消しゴムツールで行う。
img ちょっとボケ過ぎな感じがしたので、少しだけ抑え気味にして完成。
まだまだ不自然な点も残っているので、リアルにやるには上のマスクを再度修整していけばいい。

○ピンボケの修整(2004/6/17diaryより)
img 基本的にぼけてしまったら情報量が不足しているので完全にピントのあった状態にすることはできない。しかし、ピントの「山」を移動することで、ぼけた写真から解像度の低いレンズの写真風にすることはできる。普通にアンシャープマスクをかけると、全体がシャープになるだけでピンボケ感は変わらない。
作例の写真では少々前ピンぎみの物を用意した。
1.ピントの合わせたい面をマスクで指定。
img 2.強烈なアンシャープマスク(量を多めに、しきい値を0に近くし画像を見ながら半径を調整)で輪郭を引きずり出す。同時に粒子なども目立つようになったら、しきい値を1〜2程あげる。しきい値を上げすぎると、肝心のボケ部分から情報が引っ張り出せないので注意。
img 3.選択範囲を反転させて「ガウスぼかし」か「レンズぼかし」適度にかける。
他がボケていることで、そこにピントが来ていると思わせる。

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