ChatGPTに代表的な認知心理学用語をリストにして貰いました。
確認はしていますが、省略されすぎてわかりにくい物が多いので、詳しく知りたい項目は調べるのが吉。
記憶・学習(15)
名称 |
簡単な内容 |
例 |
---|---|---|
ワーキングメモリ |
一時的に保持・操作する心の作業台 |
見た番号を覚えつつスマホに打つ |
処理水準理論 |
意味まで深く処理するほど記憶が強い |
字体より意味を考えると覚えやすい |
符号化特異性原理 |
学習時と想起時の手がかり一致で想起しやすい |
勉強した場所で思い出しやすい |
スペーシング効果 |
間隔をあけて反復すると定着が高い |
一夜漬けより毎日10分復習 |
想起練習効果(テスト効果) |
思い出す練習そのものが記憶を強化 |
自作クイズで反復想起 |
スキーマ |
既有知識の枠組みが理解と記憶を導く |
「レストランの流れ」で出来事を整理 |
チャンク化 |
情報を塊にまとめて容量節約 |
20250904→「2025-09-04」と区切る |
忘却曲線 |
時間とともに急速に忘れる傾向 |
翌日に半分(約50-80%)忘れる→復習で回復 |
系列位置効果 |
先頭・末尾が覚えやすい |
買い物リストの最初と最後を記憶 |
干渉理論(順向/逆向) |
新旧記憶が互いに干渉して思い出しにくい |
新パスワードで旧パスを忘れる |
状態依存記憶(気分一致) |
体内状態・気分が一致すると想起 |
楽しい気分で楽しい記憶が出やすい |
生成効果 |
自分で作り出すと記憶が強まる |
穴埋め問題を自作して覚える |
自己参照効果 |
自分ごとに結びつけると定着 |
用語を自分の体験に当てはめる |
ミスインフォメーション効果 |
後情報で記憶内容が歪む |
目撃後の噂で記憶が書き換わる |
ソースモニタリングエラー |
情報の出所を取り違える |
友達の話か記事かを混同する |
注意・知覚(10)
名称 |
簡単な内容 |
例 |
---|---|---|
プライミング |
直前刺激が無意識に処理を促進・偏らせる |
「yellow」で「banana」を速く認識 |
ストループ効果 |
競合する情報で反応が遅れる |
赤インクの「青」を読むと遅い |
変化の見落とし(変化盲) |
切替などで大きな変化に気づかない |
映画の小物の入替に気づかない |
不注意盲 |
注意外の目立つ刺激が見えない |
ボール数え中のゴリラに気づかない |
カクテルパーティ効果 |
雑音下でも自分関連語を拾う |
雑踏の中で自分の名前が聞こえる |
特徴統合理論 |
注意で色・形などの特長を結合する |
点滅記号の色と形を一つに知覚 |
ポップアウト |
単純特徴は前注意で即検出される |
赤一点が一瞬で浮き上がる |
フィルタ理論(選択的注意) |
早期フィルタで重要情報だけ通す |
聞きたい会話だけ拾う |
ミュラー=リヤー錯視 |
矢羽で長さ判断が歪む |
→← と ←→ で線の長さが違って見える |
知覚の恒常性 |
照明や距離が変わっても同じに見える |
昼夜で色が違っても「同じ赤」に感じる |
思考・言語・イメージ(7)
名称 |
簡単な内容 |
例 |
---|---|---|
メンタルセット/機能的固着 |
慣れた方法・用途に縛られる |
クリップをフックに使う発想が出ない |
サピア=ウォーフ仮説(言語相対性仮説) |
言語が認知・思考に影響するという仮説。 ・強い版(言語決定論)=言語が“思考そのもの”を決める→支持薄 ・弱い版(言語相対性)言語が注意の向け方や記憶・判断の“傾向”に影響 → 多くの実験で支持 |
例:ロシア語は「青」を明・濃で別語に分けるため、境界をまたぐ色弁別が英語話者より速くなる傾向。 方位語中心の言語の話者は方角の把握が正確になりやすい。 左→右に書く文化だと、過去→未来を左→右に並べがち。右→左の文化では逆向きに並べることがある。 |
メンタルモデル |
心の中の構造化した理解図 |
回路図のイメージで原因を推論 |
メンタルローテーション |
心内で物体を回転操作 |
斜めの図形を頭の中で回して一致判断 |
アナロジー推論 |
似た構造を写して解決 |
太陽系を原子に例えて説明 |
洞察(インサイト) |
行き詰まり後に突然解決がひらめく |
風呂で急にアイデアがつながる |
信念バイアス |
結論の信じやすさで推論が歪む |
もっともらしい主張の論理誤りを見逃す |
判断・意思決定(14)
名称 |
簡単な内容 |
例 |
---|---|---|
二重過程理論(System1/2) |
直感と熟考の2系統で判断 |
直感で店を決める vs 比較して選ぶ |
アンカリング |
最初の数字に引っぱられる |
最初に高値提示で妥当に感じる |
可用性ヒューリスティック |
思い出しやすさで確率を誤判断 |
事故ニュース後に飛行機を過大評価 |
代表性ヒューリスティック |
典型らしさで確率を誤判断 |
リンダ問題で合取の誤謬 |
確証バイアス |
信念に合う情報だけ集めがち |
好きな立場のニュースだけ読む |
フレーミング効果 |
同じ内容でも表現で選好が変わる |
生存率90%と死亡率10%で印象が違う |
損失回避 |
同額でも損の痛みが得の喜びより大 |
1000円失う痛みの方が強い |
ピーク・エンドの法則 |
体験評価は最高潮と終わりで決まりがち |
旅行の最後が良いと全体も良評価 |
現状維持バイアス |
変化より現状を選びがち |
乗換え得でも契約をそのまま |
所有効果 |
所有しているだけで価値を高く見積もる |
自分のマグを高値で売りたがる |
サンクコスト効果 |
埋没費用に縛られて継続を正当化 |
つまらない映画でも最後まで観る |
後知恵バイアス |
結果後に「予想してた」と感じる |
株が下がって「やっぱりね」と思う |
計画錯誤 |
所要時間を楽観的に短く見積もる |
開発納期をいつも楽観 |
ベースレート無視 |
事前確率を軽視する |
レア病の陽性を病気と決めつける |
社会的認知(4)
名称 |
簡単な内容 |
例 |
---|---|---|
基本的帰属の誤り |
他人の行動を性格のせいにしがち |
遅刻=だらしないと決めつける |
自己奉仕バイアス |
成功は自分、失敗は外部要因に帰す |
勝てば実力、負ければ運のせい |
ハロー効果 |
目立つ特性が全体評価を歪める |
見た目が良いと能力も高く見える |
公正世界仮説 |
世界は公平だと信じがちで被害者原因視 |
「何か落ち度があったはず」と考える |