ペロブスカイト積層センサー、まだ試作段階だけど面白そう
最近、太陽電池で話題になるペロブスカイトを使用したイメージセンサーの記事がありました。
(Image Sensors World: ETH Zurich and Empa develop perovskite image sensor)
まだ画素数云々というレベルではなく、ピクセルサイズが0.5〜1mmと巨大で、原理実証段階といった位置づけでしょうか?
Foveon(RGBを積層で取得するセンサー)のような積層センサーで、以下のメリットがあります。
- 色ごとに光を吸収する層を重ねるので、カラーフィルターがいらない。
- 従来は2/3の光をフィルターで捨てていたので、光のロスが少ない。
- 1ピクセルで3色全部の情報を直接取れるから、補間不要。
- ベイヤー補間しないので、色モアレが出にくい。
- ローパスフィルターが必要ないので、くっきり鮮明な画像にできる。
最近の民生用デジカメのイメージセンサーは高速読み出しに合わせる傾向ですが、記事では色の正確さと感度を挙げ、"医療分析や農業・環境の自動モニタリングなどに活用できる可能性がある。"と書かれています。
これからの発展が楽しみですね。