Sora2登場でSoraアプリを試してみた感想。
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なぜSNS形態で出したのか。
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収益化やOpenAIの狙い。
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今後、変わるだろうこと。
の流れでザッとまとめてます。
とりあえずこんな感じのができました。
Sora2の登場とSNS化の意図
SoraアプリはSNS的な機能(フィード、リミックス、カメオ)を持たせているが、狙いは「ユーザー文化をどう育つか観察しつつ、将来的に収益化を模索する」実験段階にある。
ただし基盤には「生成AIをプロクリエイターの道具として定着させたい」という意図がある。
フィード
他の人が作った動画をスクロールしながら見られる“流し見の画面”。インスタやXのタイムラインに近い。リミックス
誰かの動画を元に、自分なりに少し変えたりアレンジして新しい動画を作れる仕組み。音楽のカバーや二次創作みたいな感じ。カメオ(Cameo)
自分や友達の顔・姿をAI動画に登場させる機能。いわば「自分をAI映像に出演させる」仕掛け。
従来SNSとの違い
従来SNSは「自分がやった!」という承認欲求で盛り上がったが、生成AIだと製作者はもちろん、観る側も「作ったのはAI」という感覚が強く、自己アピール欲を満たしにくい。
そのためSoraが成功するには、アイデアのオーナーシップやリミックス文化、自分の分身(Cameo)による投影といった新しい承認の形が必要。
※アイデアのオーナーシップ…「その発想を考えついたのは自分」っていう部分に価値を置く考え方。
作品を見た人が「このアイデア面白い!」って評価したら、それはAIじゃなく発想した本人が承認される。
※リミックス文化…他人が作ったAI動画をベースに、別のユーザーが変化させたり発展させたりする文化。
元ネタにクレジットが残れば、「この派生作品の元は自分」っていう形で承認欲求が満たされる。
収益化の方向性
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Sora2の現状
発表時には「今のところ無料、ゆとりある利用枠つき」とされている。
ただし、需要がコンピュートを超える場合には「追加で課金して動画を生成するオプション」も明言されている。 -
方向性の読み
つまり、SNS的な盛り上げ方をしているけれど、本命はやはり Sora2そのものをサブスク化すること。
一般ユーザーは無料枠で触らせて、習慣づけや文化の形成を狙い、最終的にはプロクリエイターや企業向けに「Sora Pro」「Sora商用ライセンス」みたいな形で有料プランを拡張するのが前提にあるのではないか。
プロ現場への影響
現状でもCM級のクオリティを生成できる。もしフレーム単位で細かく修正できる既存ソフトへのプラグイン型統合が進めば、
- CMの予算縮小
- 納期短縮(数週間 → 数日)
- 制作フローの激変
が現実になる。これは「便利ツール」ではなく「業界構造を変える革命」級のインパクト。
社会的インパクトと危惧
ただし、生成映像が広がると「本物かどうか」の信頼が崩れ、驚きやシェアの気持ちが失われる。
実際にSoraアプリを1日触っただけで「Xに流れる映像が全部AIに見える」と感覚が変わり、驚きやリポスト欲求が減った。
生成された動画には透かしが入りますが、リアル、AIを問わず「凄い映像を見た」という体験に慣れてしまい、映像のレベルや希少性は今後インフレせざるを得ない。
写真も映像も、「ただあるだけ」ではなく、他の何かと繋げて価値を高めるしかなさそうですね…。
Pulseでニュース速報枠。Soraでショート動画枠。従来のSNSをAI主導で広げるコンテンツを狙ってるような気もします。